舌側矯正

歯列矯正と言うのは、歯並びがガタガタだったり、
出っ歯をキレイな歯並びに矯正するという治療です。
歯並びの状態や矯正したい範囲、仕事の関係などによって、
歯列矯正方法はいくつかの種類の中から選ぶことが出来ます。

 

一般的な歯列矯正方法は、歯の表面にマルチブラケット装置を取り付けて、
ワイヤーで固定して歯を引っ張る唇側矯正というものです。
マルチブラケット装置でワイヤーに均一の力を与えることで、
歯はゆっくりと移動していって、キレイな歯並びにすることが出来ます。
ただ、基本的に、マルチブラケットの素材はメタルなので、
口を開けると金属がかなり目立ちます。
そのため、仕事を持っている方などはこの方法は出来ないということが多いようです。
目ただないようにセラミック製のブラケットもありますが、
メタルと比べると壊れやすく、しかも料金が高いというデメリットがあります。
そのため、大人の歯列矯正の場合には、舌側矯正という方法を選ぶ方も多いですね。

 

舌側矯正は、歯の裏側に舌側リンガル装置というのを取り付けて矯正するという方法です。
歯の裏側に装置を付けるので、口を開けても見えませんし、
あらゆる歯並びに対応しています。
ただ、この方法だと装置が舌にあたったりして、慣れるまでは違和感があります。
また、た行やら行など舌を使った発音がしにくくなることもあります。

 

軽度の乱杭歯や曲った歯を矯正するだけなら、
マウスピース矯正という方法があります。
透明なプラスチック製の矯正用マウスピースを、
1日に約20時間つけて矯正していくのがマウスピース矯正。
自分で取り外しも出来るので手軽ですが、
長時間装着する必要があるので根気がいる矯正方法です。

 

どちらも従来のブラケットを付けるタイプの矯正より
20万円以上高くなる場合が多いです。